表情筋って何?

人間の表情を作り出している筋肉が表情筋です。

薄い板状の筋で、頭と顔全体の表層にあります。

顔面、頭部、首の一部にある皮膚を動かす筋肉で、眉やまぶたを動かしたり、食事のときに口を動かしたりする役割も担っています。

表情筋の動きでできる「表情ジワ」

私たちのコミュニケーションに重要な役割を果たしている表情筋ですが、あまり酷使し続けると、やがて顔の印象が大きく変わっていきます。

表情筋の動きがつくるシワ(表情ジワ)が加齢によって深くなるためです。

たとえば一生懸命ものを考えるとき眉をひそめますが、居間には縦方向にシワが寄ります。

これは鍛眉筋が収縮するときにまるでギャザーを寄せたように直行してシワが入るためです。

目のまわりにある眼輪筋と直行してできるシワはカラスの足跡のようになり、口輪筋にできるシワは唇の輪郭と直角にできます

表情ジワを深くしないために…

表情筋によるシワである表情ジワは、若いうちならすぐに元通りになるのですが、皮膚を伸び縮みさせる表情を繰り返していると、年齢とともに少しずつクセとなって、いつまでも残る祈りジワになってしまいます。

筋肉の動きを妨げることは自分では不可能ですから、食事、睡眠に気を配り、十分な保湿をすることで皮膚の柔軟性を保ち、筋肉の動きに耐えうる健康な肌を維持しておくことが大切です。

あわせて、肌老化を進める紫外線対策もぬかりなく行います。

どうしてもシワを深くしたくない場合は、30代前半から美容皮膚科でボ卜ックス注射を受けることをおすすめします。

表情筋は鍛えたほうがよいの?

たるみやシワの予防を目的に表情筋を鍛える人がいますが、激しく動かしすぎるとコラーゲン線維を傷つけ、かえってシワやたるみの原因になることもあるため注意が必要です。

また、ほうれい線が目立つ理由として「皮膚たるみ型」「骨くぼみ型」「筋肉型」「混合型」の4タイプがあります。

「筋肉型」はほうれい線周辺の皮膚に付着している筋肉の力が強く長い筋状のほうれい線ができるタイプ。

そのため、表情筋を鍛える運動は避けるほうが無難。

特徴として笑ったときにほうれい線が深く引き込まれる印象が強く、座位と比較し仰向けになってもほうれい線が浅くなりません。

激しい顔筋マッサージの成果は…

皮膚(表皮と真皮)と骨の間にはリガメン卜(靭帯)というコラーゲン線維の束があり、骨に皮膚を強く固定しています。

そのため、リガメントがある部分はたるみにくいのですが、激しく筋膜や筋肉を動かすマッサージを続けていると、このリガメン卜がゆるんで伸びてきてしまい、たるみが起こる原因になります。

自分でするマッサージは血流をよくするためのツボ押し程度にし、シワやたるみ改善を望む場合は、美容皮膚科医に相談しましょう。